被災地支援ボランティアの報告

2012年 2月 02日(木曜日) 13:00

2012年 2月 02日(木曜日) 13:00

秋田営業所では、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の被災地支援ボランティアに登録し、6月から11月までの間の6日間、岩手県の被災地でボランティアを行ってきました。そのときの様子を報告します。

 

6月19日 晴れ 大船渡市

被災地に全国から寄せられた支援物資を、被災者に配布する作業を行いました。震災から4ヶ月ほど経っていましたが、津波の被害の跡があちらこちらに残っていました。配布開始前から被災者が長い列を作り、太陽の下で順番待ちをしています。一回に20人ほど、物資が置かれた場所に入り、必要なものを決められた個数内で持ち帰ります。ボランティアの作業は、配布が滞りなく行われるように、支援物資の補充、空きダンボール箱の片付け、誘導と案内、交通整理など行いました。全国から寄せられた支援物資にはメッセージが記されているものもありました。暖かいメッセージは被災者の方々のみならず、ボランティアにも大きな励みになりました。

 

6月26日 雨 大船渡市

この日は空き地に散乱しているがれきを集める作業を行いました。作業地は大船渡市の北に位置する同市三陸町越喜来(おきらい)というところです。作業開始前からの雨のため合羽を着ての作業となりました。がれきを拾っては、道路脇まで運び出す作業を繰り返します。ところによっては膝から腰位までの雑草が生い茂り、作業の妨げとなりました。ボランティア参加者は作業内容によって使用する道具以外はすべて自分で用意します。当然ながら食事や飲み物も弁当を持参したり途中のコンビニで買います。今回、作業を依頼した被災者の方は、ボランティアのためにそばとおにぎりを用意していました。被災者の方々は自分たちのことで精いっぱいなのに、暖かい心遣いに感謝しました。

 

7月16日 晴れ 大船渡市

大船渡市の中心地から南に位置する同市末崎町で、床上まで浸水した家屋から床下にたまった泥出し作業を行いました。始めに床板をはがし、次に床下の泥を出し、最後に石灰をまきます。床板はバールを使いテコの原理ではがしていくのですが、思うようにはがれず、さらに暑さも加わり苦労しました。床下の泥はスコップで集め、チリトリですくい上げどのう袋に入れます。石灰をまくと床下はとてもきれいになりました。作業終了後は、住田町にあるボランティアの宿泊所に泊まりました。廃校になった小学校の校舎と体育館が基地になっています。全国から集まっているたくさんのボランティアと交流することができました。

 

7月17日 晴れ 陸前高田市

この日の作業は仮設住宅近くの草刈りを行いました。震災発生時は生えていなかった雑草です。季節が移ると作業内容も変化してきます。作業中は怪我をしたり体調を悪くしたりしないように、自分のペースで休みながら水分補給するようにとスタッフから説明があります。この日はとても暑くて熱中症にならないように注意しながら作業を進め、雑草が生い茂っていた駐車場、駐輪場をきれいにすることができました。

 

10月29日 晴れ 陸前高田市

陸前高田市の東にある半島(同市広田町)で、水田にあるがれきの搬出作業を行いました。津波で山際まで流されて残ったものです。大小さまざまな材木がほとんどなのですが、中には小屋の屋根やどっしりと重い梁なども混ざっていました。ぬかるんだ足場に材木を敷き、小さなものは手渡しで、大きなものは力を合わせて運び出しました。今回の震災がなかったら、いつも通り田植えをして稲刈りを終えていただろうと思うと残念でなりませんでした。ボランティアセンターに戻ると、ジャーマンドックとコーンスープの差し入れがありました。作業を終えたボランティアのために用意してくれた団体からのもので、ボランティアもボランティアに支えられていることを実感しました。

 

11月12日 晴れ 陸前高田市

陸前高田市内を流れる気仙川沿いの敷地で、大きながれきを撤去した後の、細かいがれき拾いの作業を行いました。作業者が横一列に並び、手の届く範囲にあるごみやガラスなどを拾い集めます。土の表面にあるものでも、作業を始めると結構な量が集まりました。大きなものは重機で効率よく作業できますが、最終的に細かい作業は人の手作業が必要だということが分かりました。

 

おわりに

2011年を表す漢字は「絆」に決まりました。震災後、家族、友人などとの絆を強く感じた方も多かったと思います。私は今回のボランティアを通じてボランティア同士の絆を感じました。ほとんどの人がその日、初対面で一緒に作業します。たいへんな作業は力を合わせ、声を掛け合います。被災地の復旧のため黙々と汗を流しながら作業した仲間の姿を思い出します。また、今回のボランティアを通して、弊社で作成している地図の一つであるハザードマップの重要性を再認識することができました。人的被害を少しでも減らすことができるよう、住民の目線に立った分かりやすいハザードマップを、これからも提案していきたいと思います。

 

(Y. H.)

 

matsu 300奇跡の一本松(陸前高田市)