社内カレンダーの作成
2011年 12月 15日(木曜日) 12:00
2011年 12月 15日(木曜日) 12:00
当社の日本地図カレンダーの歴史は古く、昭和35年6月に初版を発行して以来50年以上、 日本最大の日本地図カレンダーとの自負で作成してきた。 初版作成時から数十年は、この日本地図を製図手法で少しずつ改良し、色彩や線号をより多彩に組み合わせ、等高線や等深線に段彩表現などを取り入れてきた。

2008年版社内カレンダー(製図手法)
○地図投影法の特徴について
社内に保存されている初版作成当時の作業計画書に目を通してみると、大型のカレンダーとしての美しさと、日本地図としての測地的精度にこだわりを持った、初版作成当時の先輩諸兄の地図調製技術者としてのプライドが偲ばれる。以下に当時の日本地図カレンダー作成仕様の一部を紹介する。
「本邦を中心とした地域を最も変歪の僅少なる方法により統一展開し、本邦の実態を正しく表現する地勢図を作成する」事を目的とし、次の条件で設計・編集・製図を行う。
1.全地域が同一系統の投影法であること
2.方向は常に等角(現在では正角という)
3.距離の制限は、東京付近で±0、札幌付近で-0.25%以内
4.地球原子をベッセル楕円体とする
具体的には、東経120°北緯25°と東経155°北緯50°を通る大圏円を基準に、投影面を大圏円より各10°離れた球面に円筒を仮定した斜軸メルカトル図法で投影され、縮尺は2百万分の1である。
つまりこの地図投影法は正角割円筒図法斜軸法と呼ばれ、台湾海峡付近とカムチャツカ半島南端付近を通る大圏円の両側各10°離れた地点に円筒を割投影したもので、離島全てを含めて歪みの少ない日本列島が四六全判紙面に展開出来るものである。
○2010年版作成概要
『大きな日本地図を生かして日本全土の地形をより視覚に訴えるものにしてはどうか』 という社内の意見を取り入れ、地図編集工程をデジタル手法に置き換えて、日本国土の地形表現にこだわったカレンダー作りに取り組んだ。

2010年版社内カレンダー(Adobe Illustrator 10.0.3にて作業)
○2011年版作成概要
従来(2008年版)のカレンダーでは、紙面の多くを占める海域は等深線と段彩で表示していたが、2011年版の海域については、陸域の段彩陰影表現を生かしながら陸地から連続する海底地形の表現にこだわったカレンダー作りに取り組んだ。 海底地形は財団法人日本水路協会海洋情報研究センター様より提供いただいた 「日本近海30秒グリッド水深データ(JTOPO30)」を使用した。

2011年版社内カレンダー
